太陽光発電でどれくらいのCO2を削減できますか?

従来の発電方法と比べて、504.5g-CO2/1kWhの削減量が見込めます。

一口に環境に優しいとされる太陽光発電ですが、その根拠は一体どこにあるのでしょうか?

ここでは、JPEA(太陽光発電協会)の 「表示に関する業界自主ルール(平成24年度)」に基づき、太陽光発電の環境性能について解説していきます。

上記資料によると、太陽光発電システムのCO2削減効果は、太陽光パネルの種類ごとに下記のようになっています。

結晶シリコン型
504.5g-CO2/kWh
アモルファスシリコン型
521.4g-CO2/kWh
CIGS/CIS型
524.0g-CO2/kWh

この数値は、国内電力会社の平均電源CO2排出量である550g-CO2/kWhから、太陽光パネルの製造時のCO2排出量を減算したもの。 太陽光パネルは発電時にCO2をほとんど排出しないため、製造時の値が用いられます。

平成23年度までは360g-CO2/kWhという値が用いられていましたが、原子力発電所の運用見直し等の影響から電力会社毎のCO2排出係数が大きく変動しているため、 省令で示されている代替値550g-CO2/kWhを用いるよう取り決められています。

なお、太陽光パネルの種類ごとの製造時に排出するCO2量は以下の通り。

結晶シリコン型
45.5g-CO2/kWh
アモルファスシリコン型
28.6g-CO2/kWh
CIGS/CIS型
26.0g-CO2/kWh

例として、50kWの産業用太陽光発電システムの年間発電量を55,000kWhとすると、年間のCO2削減量はおよそ27.7t-CO2/kWhとなります。
( 計算式: 55,000kWh × 504.5g-CO2/kWh = 27,747,500g-CO2/kWh )

この削減量をスギの木に置き換えると、一本あたりの年間CO2吸収量は14kg程度(*1)であることから、スギの木約1,980本分のCO2吸収量に相当します。 (*1 出典:林野庁

石油の削減量も計算してみましょう。
太陽光発電システムの石油削減効果は1kWhあたり0.227リットルとされており、この数値は「平成15年7月環境省“事業者からの温室効果ガス排出量算定方法ガイドライン(試案 ver1.4)”」を基に求められています。

石油熱量換算を9,250kcal(軽油とA重油の平均値)、発電端効率を41%とすると、
1kWh( = 860kWh)の電力を発電するのに必要なエネルギーは860kcal ÷ 0.41% = 2,098 (kcal/kWh)。
よって、1kWhの電力を発電するのに必要な石油量は2,098 ÷ 9,240 = 0.227(L/kWh)となります。

例として、年間発電量が55,000kWhだった場合、年間石油削減量は約12,500リットル( = 18リットルのポリタンク695本分)となります。 ( 計算式: 55,000kWh × 0.227L = 12,845L )

太陽光発電システムのCO2削減効果